Brokerの作成¶

Knative EventingとBrokerの実装をインストールしたら、Brokerのインスタンスを作成できます。

注

Knative EventingはデフォルトでMTChannelBasedBrokerを提供します。そのデフォルトのバッキングチャネルはInMemoryChannelです。InMemoryChannelは本番環境で使用しないでください。他のBrokerタイプとその設定オプションは、利用可能なBrokerタイプにあります。

Brokerは、kn CLIを使用するか、kubectlを使用してYAMLファイルを適用することで作成できます。

knkubectl

次のコマンドを入力してBrokerを作成できます
```
kn broker create <broker-name> -n <namespace>
```
これにより、デフォルトのBrokerクラスとデフォルトのBroker構成（両方ともconfig-br-defaults ConfigMapで定義されています）の新しいBrokerが作成されます。

注

名前空間を指定しない場合、Brokerは現在の名前空間に作成されます。
注

クラスターに複数のBrokerクラスがインストールされている場合は、--classパラメーターでBrokerクラスを指定できます。例：
```
kn broker create <broker-name> -n <namespace> --class MTChannelBasedBroker
```
オプション：既存のBrokerを一覧表示して、Brokerが作成されたことを確認します。
```
kn broker list
```
オプション：作成したBrokerを記述して、Brokerが存在することを確認することもできます。
```
kn broker describe <broker-name>
```

次の例のYAMLは、defaultという名前のBrokerを作成します。

次のテンプレートを使用してYAMLファイルを作成して、Brokerを作成します。
```
apiVersion: eventing.knative.dev/v1
kind: Broker
metadata:
  name: <broker-name>
  namespace: <namespace>
```
これにより、デフォルトのBrokerクラスとデフォルトのBroker構成を使用して、新しいBrokerが作成されます。どちらもconfig-br-defaults ConfigMapで定義されています。
YAMLファイルを適用します。
```
kubectl apply -f <filename>.yaml
```
ここで、<filename>は前の手順で作成したファイルの名前です。

オプション：Brokerが正しく機能していることを確認します

kubectl -n <namespace> get broker <broker-name>

これにより、Brokerに関する情報が表示されます。Brokerが正しく機能している場合は、READYステータスがTrueと表示されます。

NAME      READY   REASON   URL                                                                        AGE
default   True             http://broker-ingress.knative-eventing.svc.cluster.local/default/default   1m

READYステータスがFalseの場合は、しばらく待ってからコマンドを再実行してください。