Operatorを使用したKnativeの設定¶

Operatorは、KnativeServingおよびKnativeEventingカスタムリソースからシステムConfigMapに値を伝播させるなど、Knativeインストールの設定を管理します。

手動で適用されたConfigMapの更新は、Operatorによって上書きされます。ただし、Knativeカスタムリソースを変更することで、これらのConfigMapの値を設定できます。

Knativeには、プレフィックスconfig-で名前付けされた複数のConfigMapがあります。

すべてのKnative ConfigMapは、適用されるカスタムリソースと同じ名前空間に作成されます。たとえば、KnativeServingカスタムリソースがknative-serving名前空間に作成されている場合、すべてのKnative Serving ConfigMapもこの名前空間に作成されます。

Knativeカスタムリソースのspec.configには、config-<name>という名前のConfigMapごとに1つの<name>エントリがあり、ConfigMapのdataに使用される値が含まれています。

例¶

KnativeServingカスタムリソースがconfig-domain ConfigMapを使用するように指定できます。

apiVersion: operator.knative.dev/v1beta1
kind: KnativeServing
metadata:
  name: knative-serving
  namespace: knative-serving
spec:
  config:
    domain:
      example.org: |
        selector:
          app: prod
      example.com: ""

複数のConfigMapに値を適用できます。この例では、config-autoscaler ConfigMapでstable-windowを60sに設定し、config-domain ConfigMapも指定しています。

apiVersion: operator.knative.dev/v1beta1
kind: KnativeServing
metadata:
  name: knative-serving
  namespace: knative-serving
spec:
  config:
    domain:
      example.org: |
        selector:
          app: prod
      example.com: ""
    autoscaler:
      stable-window: "60s"