管理者向け構成オプション¶

Knativeインストールのクラスター管理者権限を持っている場合は、ConfigMapを変更して、クラスター上のKnativeサービスのRevisionのグローバルなデフォルト構成オプションを変更できます。

ガベージコレクション¶

KnativeサービスのRevisionが非アクティブになると、一定期間後に自動的にクリーンアップされ、クラスターリソースが再利用されます。これはガベージコレクションとして知られています。

開発者であれば、特定のRevisionのガベージコレクションパラメータを設定できます。また、クラスター管理者権限を持っている場合は、クラスター上のすべてのサービスのすべてのRevisionに対して、クラスター全体のデフォルトのガベージコレクションパラメータを構成できます。

クラスター全体のガベージコレクション構成を設定するには、config-gc ConfigMapを変更します。

以下のガベージコレクション設定を変更できます。

名前	説明
`retain-since-create-time`	Revisionがガベージコレクションの対象となるまでに、Revisionが作成されてからの経過時間。
`retain-since-last-active-time`	Revisionがガベージコレクションの対象となるまでに、Revisionが最後にアクティブになってからの経過時間。
`min-non-active-revisions`	保持する非アクティブなRevisionの最小数。
`max-non-active-revisions`	保持する非アクティブなRevisionの最大数。

Revisionは、次のいずれかのカテゴリに属している場合、常に保持されます。

Revisionがアクティブで、Routeによって参照されている。
Revisionがretain-since-create-time設定で指定された時間内に作成された。
Revisionがretain-since-last-active-time設定で指定された時間内に、Routeによって最後に参照された。
既存のRevision数がmin-non-active-revisions設定で指定された数よりも少ない。

例¶

非アクティブなRevisionをすぐにクリーンアップする

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: config-gc
  namespace: knative-serving
data:
  min-non-active-revisions: "0"
  max-non-active-revisions: "0"
  retain-since-create-time: "disabled"
  retain-since-last-active-time: "disabled"
...

最後の10個の非アクティブなRevisionを保持する

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: config-gc
  namespace: knative-serving
data:
  retain-since-create-time: "disabled"
  retain-since-last-active-time: "disabled"
  max-non-active-revisions: "10"
...

クラスターでのガベージコレクションを無効にする

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  name: config-gc
  namespace: knative-serving
data:
  retain-since-create-time: "disabled"
  retain-since-last-active-time: "disabled"
  max-non-active-revisions: "disabled"
...